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2005.09.11 | 留学 | 海外情報 | お勉強
経営判断でさえ科学してしまおうというMBA。意思決定(=Decision Making)も数値化して評価しようという試みがあります。そこで、あのガンダムの名シーンにおけるガルマの決断は正しかったのかどうか、MBA的視点で解析を試みました。

その名シーンとはこれです。

ジオン兵A 「うわーっ」
ガルマ 「うあっ…。…ど、どうした?」
ジオン兵B 「うしろから攻撃を受けました」
ガルマ 「うしろだと?」
ジオン兵B 「も、木馬です、木馬がうしろから」
ガルマ 「…上昇だ、上昇しろ」
ジオン兵B 「無理です」
ガルマ 「180度回頭だ。ガ、ガウを木馬にぶつけてやる

シャア 「フフフフ、ガルマ、聞こえていたら君の生まれの不幸を呪うがいい」
ガルマ 「なに?不幸だと?」
シャア 「そう、不幸だ」
ガルマ 「シャ、シャア、お前は?」
シャア 「君はいい友人であったが、君の父上がいけないのだよ。フフフフ、ハハハハハ」
ガルマ 「…シャア、謀ったな。シャア。…私とてザビ家の男だ、無駄死にはしない」

マーカー 「敵機一機、本艦に向かってきます」
ブライト 「なんだと?ま、まさか、特攻か?」
  「ミライ、上昇だ、上昇しろ。緊急上昇だ」

ガルマ 「だあーっ…」

ブライト 「全員、伏せろーっ」

ガルマ 「ジオン公国に栄光あれーっ」

「ガウを木馬にぶつけてやる」というガルマの決断は果たして的確だったのでしょうか?

一般的には、このシーンは「今まで情けなかったガルマが最後に男を見せた」と、ガルマ再評価という視点で語られることが多いです。ただし、男気がどうだとかは実際の戦局には関係ないわけで、そんな議論に終始するようでは戦中の日本軍と同じ過ちを犯してしまうことでしょう。本来は決断が合理的かつ的確であったかを論じるべきだと思います。

さて、このシーンではガルマには2つの決断しかありませんでした。
1.180度回頭してガウを木馬にぶつける
2.上昇して回避運動し、最終的には離脱を図る

1のオプションを選んだ時点で結果は相打ち(引き分け)か撃沈(負け)しかなくなります。2を選ぶと、もし離脱に成功すれば、再戦の際に勝利する可能性が出てきます。しかもホワイトベースがジオンの制圧下にいることを考えると再戦すれば勝利の可能性は高いと言えるでしょう。合理的に本来とるべき決断はどちらでしょうか。

下のチャートをご覧ください。(クリックで拡大)
galma.gif

「勝利、引分、敗戦」という最終結果をそれぞれ「100、0、-100」で数値化しました。決断後のイベントにおける確率(=Probability)については、下記のとおり仮定しました。
特攻成功の確率:25%
回避運動後、離脱の確率:10%
再戦時の勝利・引分・敗北:40%、40%、10%

すると「ガウを木馬にぶつけてやる」を選んだ場合の期待値-75が、「回避運動、離脱」を選んだ場合の期待値-88を上回るという結果が出ました。つまりガルマの決断は正しかったわけです。

素晴らしい、ガルマ!あんたはただのお坊ちゃんじゃなかった!

ところで、このディシジョン・ツリーによる分析には大きな欠陥があることにお気づきでしょうか。そう、まだ起こっていないことの確率なんてどうやって正確に求められるでしょうか?もちろんサイコロを振るような限定された状況や、過去のデータの蓄積からある程度の精度の確率が推定できる場合もありますが、基本的にはそうじゃない場合のほうが多いと思います。

というわけでガルマの決断が正しかったかどうかは、迷宮入りということになりそうです。
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