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Network Effect(ネットワーク・エフェクト)とは、製品のシェア(ユーザー数)によって価値が乗数的に上がることをいいます。一般には電話とかWebsiteなんかは典型的にNetwork Effectが見られると言われています。


OSのWindowsを例にとって説明します。80年代あるいは90年代のある時期まではMacのほうが優れたOSであると言われたこともあり、Windowsの成功は性能、価格、ポジショニングなどの従来のMarketingやStrategyの理論では説明し切れません。そこでNetwork Effectの登場です。新たにPCを買うユーザー(法人・個人)の立場で考えてみると、やはりみんが使っているOSのほうが安心だということになります。特にPCの場合、アプリケーション開発に参加しているThird Partyの数が重要です。あるいは個人ユーザーの場合は「隣のパソコンオタクのお兄ちゃんが使っているから」というのも重要な要素かもしれません。多くの人が使っているプラットフォームであれば、判らないことがあったら、詳しい人に聞けるわけです。というわけで下記の図のような現象が起こります。
network214042006.gif


Network EffectはDirect Network EffectとIndirect Network Effectに分類されます。DirectはSkypeやSNSなどのように規模が直接的に製品価値に影響するもので、IndirectはCDやVHS/Betaのような製品の規格やキーボードの配列のような学習が必要なものに見られます。

ここで思うのですが、Indirect Network Effectの解釈を拡大していけば、恐ろしく広範囲な製品をNetwork Effectの産物として語ることができるのではないでしょうか。

例えば、ドラクエ。同時代にドラクエと同等(シナリオの面白さやシステムの充実度)のRPGはいくつかあったと思います。ところがドラクエだけが社会現象になるほどの成功を収めました。これはやはりNetwork Effectではないでしょうか。子供のころ、家でゲームをやって学校の休み時間とかに友達と攻略法を話したのを覚えています。また、ジャンプの付録とかに攻略法が載っているのですが、それはみんながやっている人気ゲームでないと載ってません。つまりドラクエを買うことは社会への繋がりを確保することであり、ドラクエを買うことによって情報の入手が保証されわけです。というわけでドラクエと同程度の面白いゲームがあっても、二者択一の状況になればユーザーはドラクエを選ぶと思います。

例えばMBAはどうでしょうか。MBAのKey Valueって知識の習得でしょうか。知識の習得だけなら誰も高い金を払って学校に通ったりしません。MBAの付加価値というのはやはりNetwork Effectではないでしょうか。将来に有益な人的ネットワークを作りたい、優秀な人の中で揉まれたい、とか動機は人によって様々だと思いますが、根底にあるのはNetworkではないでしょうか。

というわけで、このNetwork Effectの発想はもっともっと広範囲に活用できるような気がします。今までは専らコンピュータ業界やネット業界の理論でしたが、ほかの業界でも活用できるのではないでしょうか。例えば、建設業界にも適用できるかもしれないし、ペット産業に使えるかもしれません。方法論はいろいろ試行錯誤する必要がありますが。

【Limitation】
Network Effectには逆Network Effectと言えるような効果もあるかもしれません。みんなが持っているものはダサい、という感覚は多かれ少なかれ誰もが抱く感情だと思います。アパレル業界のような商品ライフサイクルが短い業界では特にそうだと思います。洋服などはドラクエやMBAのような学習が発生しないので、Networkに対する動機付けが弱くなるかもしれません。

【参考】
Network effect - Wikipedia, the free encyclopedia
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