上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Tescoのバリュエーションをやっていたら、イギリスもアメリカと同じようにアナリストの業績予想が充実していることを知りました。こんな感じ。

日本には、発行体が業績予想を開示するという奇妙な風習がありますが、やはりこれはかなり問題がある風習だと改めて思い直しました。業績予想を開示することで発行体が市場のマインドをコントロールできてしまうので、アナリストの客観的な予想に準拠した健全な市場形成の邪魔になります。そもそもビジネスには不確定さがつきものなのに、どういう了見で当事者が業績予想を開示できるのか理解に苦しみます。
さらに奇妙なことに、証券市場に最も近い業界である証券会社は業績予想を開示していません。以前に「証券会社は市況産業だから」という理由付けを聞いたことがありますが、これは2つの点でおかしいです。まず第1に、業績が市況に影響されるのは証券会社だけだろうか、という問題です。一般企業より証券会社の業績が不確定要素に影響されやすいという客観的な証拠はあるのでしょうか。第2に、「市況産業だから」という言い訳は、つまり「当社は株式手数料に大きく収益を依存するブローカーで、投資銀行業務などは不得意で国際的な競争力は全くありません」と言っているようなもんです。市況に影響されない収益源の確保は証券会社の長年の課題ではなかったのでしょうか。未だに達成されていないということでしょうかそうですか。

さて。

業績予想の開示に関する議論には、「業績予想を開示しないとインサイダーの問題が発生する」というものがあります。会社は本質的に予算を持っているので、それを開示しないという状況はインサイダーにあたります。一見もっともらしく聞こえますが、ちょっと考えるとおかしいことに気づきます。じゃあ、業績予想を開示してないアメリカやイギリスの会社の役員が株を売って儲けたら全てインサイダー違反の違法な取引なんですね、という点です。

日本の証券取引所は上場企業にかなり強く業績予想の開示を要請してきますが、私は以前から強い違和感を感じていました。個別企業の戦略とかオペレーションとかは日本独自のやり方があって大いに結構なんですが、証券市場のルールや風習とか会計基準とか資本市場のベースにあたるものは極力グローバルスタンダードにあわせるべきじゃないでしょうか。

と柄にもなくちょっと偉そうに書いてしまいました。毒消しのために「くわがたツマミ」を貼っておきます。
http://tumami.jp/
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://y46.blog10.fc2.com/tb.php/222-700ec0d2
| Home |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。