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自転車が壊れて修理に出しました。ただ普通に握っただけなのに両ブレーキがプチッと切れました。私は小学生の頃から大学までずいぶん長い間自転車に乗りましたが、こんなアホな壊れ方をしたことはありません。改めてイギリスの製造業は終わってるなあと思った次第です。

さて、今回壊れた自転車は中古でした。本体価格45ポンド、付属品込みで70ポンドですが、今までにパンク修理2回(10ポンド×2)と今回の大修理(55ポンド)で、結局計145ポンド掛かったことになります。これだったら最初に145ポンドの新品を買ったほうが良かったのではないかという気持ちになります。

しかし、実際は新品と中古はどっちが得なのでしょうか?ファイナンス的に検証してみたいと思います。
【前提条件】
・新品:総コスト145ポンド(付属品を含む値段)
故障なし、快適
費用は2005年8月支払い

・中古:総コスト145ポンド(付属品と修理費を含む値段)
パンク修理(2回、20ポンド)、ブレーキ修理(1回、55ポンド)
初期費用70ポンドは2005年8月支払い
パンク修理は2005年8月支払い
ブレーキ修理は2006年2月支払い

現時点で総コストは145ポンドで同額です。パンク修理やブレーキ修理に掛かった手間の分だけ新品がお得のように思えますが、果たしてそうでしょうか。よく見るとブレーキ修理の55ポンドは半年後にキャッシュアウトしていますので、純粋なファイナンス理論を適用するとこの55ポンドの現在価値との差額分だけ中古のほうがなおお得ということになります。この半年間にこの55ポンドを日経平均のINDEXファンドなんかに投資していたら、5%以上の利回りがあったかもしれません。そこでOpportunity Cost of Capitalを5%とすると約2.6ポンド中古のほうが得していることになります。

しかし、よくよく考えると55ポンドなんていうはした金を投資できる有望な投資先なんてないので、現実的にはこの55ポンドは銀行の普通口座に眠ることになります。となると、現実的なディスカウントレートは極めて0に近くなってしまいます。orz

ということで、やはり修理の手間を考えると新品がお得ということになりそうです。

ん、いや。そもそも「修理の手間」という事象を経済的な費用に置き換えることは可能でしょうか。ファイナンスのIncremental Costの概念で考えると、これを費用化するには自転車に修理に持っていたせいで生産活動が減退した証拠がないといけません。自転車がなくて歩いて学校に通った分、本来生産に使われるべき時間が減少して生産が減ったと思いたいのですが、そもそも私は学生なので何も生産してません。自転車がなくなったせいで、歩く時間が増えて、その分勉強時間が減って、その結果その勉強によって将来得られるであろう所得が勉強時間の減少割合に応じて減ることは考えられますが、そんな「風が吹けば桶屋が儲かる」的な話では費用化はできません。

或いは、自転車が壊れたことによる精神的苦痛がコストだという主張もあるかもしれません。でも、精神的苦痛のコストも「精神的苦痛が引き起こす生産性の低下」を元に計る必要があるので、やっぱり「風が吹けば桶屋が儲かる」になってしまいます。或いは、「中古自転車を買ったせいで精神的苦痛を受けた」として自転車屋を訴えれば、その訴訟費用が費用化できて、裁判に勝ったらその和解金の現在価値と相殺計上できるでしょうが、そこまでやるとちょっと脱線しすぎです。

結局こういうのって、「新品買っても中古を買っても同じ145ポンド掛かった」という事実だけを損得勘定に反映させたほうがすっきりします。その上で、「新品に乗った方が気持ちがいい」とかいう好みの問題の議論になるのが建設的かなと。

うーん、やっぱファイナンスって使えね。。
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